深夜の悪霊1
それは陰鬱な夜だった。運転手の江南は車を静かな道路で猛スピードで走らせていた。両側の街灯は赤く幽かな光を放ち、彼は奇妙な気配が漂っているのを感じた。\ なぜか今日は道が非常に静かで、車はほとんど見かけず、何とも言えぬ恐怖感を覚えた。両側の林は妖しい赤い光の下で血のように赤い光輪を放っていた。\ 突然、江南は前方の林の中で白い人影が手を振っているのを見た。彼は思わず車を止めたが、奇妙なことに落ち着いて見ると、手を振っていたその白い人影は跡形もなく消えていた。しかし、彼は今見たのが幻覚ではないことを確信していた。\ 「ふう」と一陣の冷たい風が吹き、江南は全身に冷気が走るのを感じた。彼は本能的に不吉な予感を覚え、何かに見つめられているように感じた。すぐにアクセルを踏み込み、車で離れようとした。\ そのとき、「江南…江南…」と奇妙な呼び声が耳元で響いた。なんということだ、後ろの暗闇から響いたのだ。バックミラー越しに、彼はかすかに後方の林から白く光る濃い妖霧が立ち上っているのを見た。\ 「いや」――不吉な予感を覚えた江南は反射的に振り返らず、バックミラーを見ずに猛スピードで車を走らせた。狂ったように前進し、黒い夜の道路の中で、両側の林は後方に急速に流れ去った。気がつくと、彼は十数キロも前進していた。ようやく落ち着き、減速したとき、恐ろしい考えが脳裏に浮かんだ。さっきのは確かに妖怪を見たのかもしれない、と。\ 考えにふける間もなく、前方の山林道路には薄く広がる大霧が見え、再び江南は言いようのない恐怖を覚えた。考える間もなく、彼は車をその霧の中に突っ込ませた。霧は海の大波のように車を飲み込み、江南は窓の外の景色が一瞬でかすんでいくのを見た。無意識に減速しつつも、このフロントガラスの前に広がる乳白色の濃霧に何か不自然で妖しいものを感じた。\ 「まさか、あのものが追ってきたのか!」彼は恐怖に駆られ、思わず考えた。この時、突然前方の濃霧の中で『ダダ』と機動モーターの音が響き、前方の霧の中に二つの薄黄色の車のヘッドライトがぼんやりと現れた。反応する間もなく、眩しいライトを点けた黒いワンボックスカーが霧の中から飛び出し、彼に向かって突進してきた。\ 彼は慌てて急ハンドルを切り、車を急旋回させ、この猛スピードの黒いワンボックスカーを避けようとした。「シュッ」という音と共に、そのワンボックスカーは彼の車の窓際を高速で通り過ぎた。思わず彼は見てしまった。天よ、見なくても済むものを、見た瞬間に恐怖で魂が飛びそうになった。その恐ろしい黒いワンボックスカーは、なんと中は誰もおらず、ライトがついたまま車内は完全に空だった。そしてライトは異常に明るく、身の毛もよだつほどの光を放っていた。彼が正気に戻る前に、その無人の黒い車は彼の車の後方にひと飛びし、一瞬のうちに彼の車の後ろの大霧の中に消えていった。\ 「さっき自分が見たのは一体何だったんだ!」江南は思わず考えた。同時に、言いようのない不吉な感覚が彼の心に直に湧き上がった。\ 「アー--アー--アー--アー」幽霊のように反響する赤ん坊の歌声が、彼の車の両側にある道路沿いの林の中で響き渡る。その歌声はかすかで妖しく、瞬く間に四方の濃霧の中空から彼と車めがけて押し寄せ、たちまち彼を不気味な霧に包み込んだ。同時に、彼の車もまるで制御を失ったかのように、不思議なことに自動でスピードが落ちた。「パッ--ダダ」と急な音が響き、江南のトラックは白い濃い霧の山林の道路で応えたかのように自動で止まった。
返信 (2)
続きは未完…
まさか三つ編みの女の子じゃないよね
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