「私たちの出会いは偶然ではないと信じている」
「炎、彼に武器を渡して、ダンジョンの準備をして」影が真剣に言った。
「こんにちは、私は炎です。一緒に行けてうれしいです」そう言うと、背後からM4A1-銀色を羽に手渡した。
「ふふ、こんにちは、羽と呼んでください。あの、これ、どうやって使うの?」羽は初心者らしい質問をした。
炎は熱心に羽に武器の性能、使用方法、注意点などを説明した。
羽がほぼ使いこなせるようになった頃、影はダンジョン開始の指示を出した。
「これは幻影開服以来の最初のダンジョン指令です。問題が多く発生する可能性があります。高リスクには高報酬が伴います。必ず指示に従ってください。今回のダンジョン人数を見る限り、難易度はそれほど高くないと思われます。皆、頑張って」
言い終えると、三角形のカードを取り出し、自分の角をつまむ。
「これはダンジョン認証です。各自、自分に向いた角をつまんでください」
三人が同時に三角カードをつまむと、カードが光り始め、最後には跡形もなく消えた。
「ついてきて」影は振り返り、目屋の入り口に向かって歩き始めた。
羽は影が古い鍵を取り出し、ドアノブの鍵穴に差し込むのを見た。
小さな歯車のぶつかる音がし、木製の扉が静かに開いた…
扉の向こうを覗くと、扉の先には別の世界が広がっており、わずか一枚の扉で隔てられているとは思えなかった。三人は驚きながらゆっくりと中に入った。木の扉が閉まった瞬間、三人の耳にシステムの声が響いた。それは一人の老者、老練で深みのある声だった…
「私は自由塔の護塔者の一人です。長年にわたりこの場所の守護を担ってきました。三百年以上、何の問題もありませんでした。しかし……」声は雑音で聞き取りにくくなった…
「我々の結界が破られ、さまざまな虫が地中から湧き出ました。我々は古い予言を忘れてはいけません。まさに今日……」
「破壊か生存か、自由のために戦え…」
システムの別の声が続いた。「ダンジョンミッション、自由塔七階を突破し、護塔の伝承を受け、晴天まで続けよ…」
「ミッションのヒント、腕時計の数字に注目してください。各波の攻撃時間が表示されます。幸運を祈ります」
三人は「晴天」が何を意味するのか理解できず、草原に立って視線を遠くに向けると、自由塔が見えた。塔の高さは約三十メートル、全体が白いルーンのレンガで建てられ、壁面は滑らかで、三角形の穴が塔全体に均等に配され、まるで石の尖塔が空に突き刺さっているかのようだった…塔の周りは小さな草原、遠くには果てしない森が広がっていた…
明るい日差しがこの大地を包み、白い塔は光を反射して輝き、まるで金箔を貼ったかのようだった。そよ風が顔をかすめて、三人は空気中に漂うほんのりとした花の香りを贅沢に吸い込んだ。遠くの森からはさまざまな鳥の鳴き声が聞こえてきた…
三人は草地に座り、システムの言葉をじっくり思い返した。
影は腕時計を見て言った。「最初の攻撃まであと10分。7分間は議論と分析、3分間は塔内の環境に慣れる時間。皆、考えや提案があれば話してください」
「よし、あなたたちが言わないなら、私から言う」
影がまず発言した。「最初の数波は簡単なはず。炎と羽はそれぞれ片方を守ればいい。塔は四面構造だから、一面はみんなでカバーする必要がある。協力に注意しよう」
炎と羽は頷き、羽の目には影の言葉から独特の気質と強い掌握力が感じられ、同行の炎も当然並ではないことが分かった…